スリランカ、今後数週間で債券保有者との合意目指す-第1回協議不調
(ブルームバーグ): デフォルト(債務不履行)となったドル建て債の再編について、保有者との1回目の直接協議が不調に終わったスリランカは、今後数週間での合意を目指す。
スリランカ政府は16日、第1回協議に関する声明で「スリランカはマクロ連動債の構造を巡り改めて懸念を表明した」と発表。債券保有者側は同国の経済動向に応じて支払いが変動する手段を提案している。
今回合意に至らなかったことで、国際通貨基金(IMF)から資金支援を受け続けるために債務再編の進展が必要となっているスリランカ当局には圧力がかかる。
スリランカはIMFプログラムに関する理事会の第2次審査に先立ち、「今後数週間で一致点」にたどり着きたいと説明した。
ブルームバーグは今月、投資家側とスリランカ当局者がワシントンで今週開かれるIMF春季会合前後に新たな協議を行う見通しだと報じていた。
ブルームバーグがまとめた気配値によると、スリランカのドル建て債は下落。2028年償還債(表面利率6.75%)は額面1ドルに対し54.2セントと、3セント下げている。
原題:Sri Lanka Aims to Reach Deal With Bondholders in Few Weeks (1)(抜粋)
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Ronojoy Mazumdar