腕を使うより下半身を使ったほうがヘッドスピードが上がる理由を解説!【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯81
坂詰 実際、腕を振れば、スピードは出るんです。ただ、さっきも言ったように、腕を振って手が動く度合いが大きくなるほど、正確性が落ちてしまうんですよ。多少腕を振るのはいいんですが、正確性が落ちるほど腕を振っている場合は、その度合いを減らす必要があります。それがプロだったら、なおさらです。 O編 でも、腕を振らないと飛距離は落ちるんでしょ? 坂詰 落ちませんよ。 O編 え? そうなの? 坂詰 もちろん、腕をパワーソースにしたままだと、飛距離は落ちてしまいます。だって、力のもとである腕を振らないわけですからね。飛ばなくなるのは当たり前です。 O編 やっぱり、飛ばなくなるんじゃない。 坂詰 だから、そうならないために下半身をパワーソースにするんです。骨盤の回旋と、脚を曲げ伸ばす力でスウィングできれば、腕を振らなくても飛距離は落ちないんですよ。 O編 あぁ、腕を振ることでスピードを出すんじゃなくて、下半身を使うことでスピードを出すってことか。そうすると、結果的に飛距離は落ちないと。 坂詰 そういうことです。落ちないどころか、正確性がアップするぶん、飛距離が伸びる可能性だってあるんですよ。基本的に、腕をパワーソースにしていると、スピードは出るけれど、方向性は悪くなります。でも、下半身をパワーソースにして、腕を振らなくなれば、方向性を失うことなく、飛距離が出せるようになるんです。 O編 飛距離と方向性を両立できるわけだね。ってことは、下半身をもっと動かさないといけないのかな? 坂詰 それは、ちょっと違うんですよねぇ。バックスウィングに関して言えば、下半身はなるべく動かしたくないんです。アマチュアの人って、みんな下半身を動かしすぎなんです。だから、下半身が使えないんですよ。 O編 ん? どういうこと? 坂詰 それについては、次回詳しく説明することにしましょう。 PHOTO/Takanori Miki THANKS/GMG八王子ゴルフ場 ※週刊ゴルフダイジェスト2024年9月24日号「ひょっこりわきゅう。第81回」より
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