3分間で2億8000万円の被害…172本のロレックスを盗んだ暴力団員の50代男「大胆すぎる手口」
わずか3分間の犯行
電光石火の早業だった。 大阪市中央区の路上で高級腕時計ロレックス172本(2億8000万円相当)を積んだ軽ワゴン車を盗んだとして、大阪府警捜査3課は10月16日までに特定抗争指定暴力団山口組系暴力団員・大西真也容疑者(52)ら3人を逮捕した。 【3分間で2億円の窃盗...】ロレックス172本を盗んだ”闇バイト窃盗団”実行役の顔画像 「今年5月21日午前8時45分ごろ、配達ドライバーがロレックスを正規販売代理店に届ける途中、別の配達のために車を路上に駐車した。ドライバーが車から離れたわずか3分の間に容疑者らのうち一人が軽ワゴン車に乗り込み、車ごと奪って逃走しました。軽ワゴン車のエンジンキーはついたまま。ドライバーがドアのロックをしなかったのです」(全国紙社会部記者) 事件発生から約9時間後、軽ワゴン車が現場から約2km離れた大阪市浪速区の路上に乗り捨てられているのが見つかった。ロレックス172本が納められていたシルバーのジュラルミンケース5個がなくなっていた。 「容疑者たちも車で犯行現場に向かい、奪った軽ワゴン車を含めた2台で逃走。ジュラルミンケースを自分たちの車に移し、軽ワゴン車を乗り捨てたと見られています。近くの防犯カメラには逮捕された大西容疑者たち以外の男も映っていた。それがリーダー格の職業不詳・村田徹容疑者(52)でした。村田容疑者はすぐさま指名手配され、その日のうちに出頭しました」(同前) ◆新たに指示役も逮捕 盗まれた軽ワゴン車は、日本ロレックス社から配送を委託された業者のものだった。被害に遭った60代の女性ドライバーは以前から事件が起こった地区での配送を担当しており、当日も普段通り、1人で配達していた。捜査関係者が言う。 「件(くだん)の軽ワゴン車は一見しただけでは配送車とわからない普通の車。そんな車に、まさか2億8000万円分のロレックスがあるなんて誰も思わない。事前に『○○というナンバーの軽ワゴン車が、決まった時間帯に特定のルートを使って大量のロレックスを配達している。ドライバーは女性で他の配達も掛け持ちしており、キーをつけたまま車を離れる』という情報が漏れていたのではないか」 犯行時間はわずか3分ほど。計画的で組織的な犯行だったのは間違いない。10月21日には、事件の指示役とみられる森北健二容疑者(55)と尾崎明彦容疑者(39)が新たに逮捕された。盗まれたロレックスの大半は、いまだ見つかっていないという。
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