【韓国ドラマ】超ハマる「時代劇」大ヒットを記録した5選
還魂
歴史上にも地図上にも存在しないテホ国を背景に、魂を入れ変える“還魂術”によって運命を左右された人々を描くファンタジー時代劇。 舞台となるのはテホ(大湖)国という地図にも歴史にも登場しない架空の国。高麗や朝鮮王朝同様にテホ国も王が治めているのですが、国を守ったり商業をまとめたりと実際に国を取り締まっているのは、術士(この国を治めるために必要な水の気を操る術を持っている)と呼ばれる人たち。 そんな術士を悩ませているのが還魂人という存在です。危険な邪術として禁術されている“還魂術”により魂を入れ替えて生きている存在で、つまり肉体が死にそうになっても還魂術を使えば、健康な身体の魂と入れ替えながら生きながらえることができるという。ところが、ひとたび還魂人が暴走してしまうと、人の魂を吸い取る怪物になってしまううえ、遥か昔、この還魂術を巡る権力争いが激化し、テホ国が滅びる寸前まで陥った過去があるため、術士たちは血眼になって還魂人を取り締まっているわけなのです。 で、イ・ジェウクです。彼が扮するのは、テホ国の術士の4大名家の一つ、チャン家の跡取り息子チャン・ウク。通常なら若き術士のエースとなるべき家柄ではありますが、実は、ウクには、世継ぎのいない余命わずかな前王が、一時的にウクの父に還魂して生まれたという出生の秘密が。そのため、父はその事実を隠し、ウクを普通の自分の息子として生かすために、彼の気門(術を使うための“気”を出し入れする、体に備わっている出入口のようなものと思われる)を封じ、術士の名家に生まれながら術士になれない運命を背負っているわけなのです。本人は知らないとはいえ、還魂術によって生を受けていること自体が禁令中の禁令。つまり、この世に本当は存在してはならない存在なのです。 Netflixシリーズ「還魂」パート1&パート2独占配信中
そんなウクの前に現れる女性がムドク(チョン・ソミン)。実はこのムドク、貧しい盲目の娘なのですが、ナクス(コ・ユンジョン)という誰もが恐れる凄腕暗殺者(女性)が落命の寸前、還魂術によって魂を入れ替えたという経緯が。還魂で目は見えるようになったものの、ムドクの身体がひ弱過ぎて、ナクス(落首=彼女が通るだけで首が落ちるという意味)という名には全くもってそぐわない運動音痴に成り下がるわけです。凄腕の術は全く使えずに還魂人になってしまったナクスの魂を宿すムドクは自分自身を守る術もなく……。ナクスが暗殺者になったのには切ない過去もあるのですが、還魂人であるムドク(というか魂はナクス)もまた、この世に存在してはならない存在というわけで。 ムドクの瞳にナクスの魂が宿っていることを見抜いたウクは、彼女の術を持ってすれば気門を開くことができると読み、ムドクを表向きは自分の侍女として雇い、彼女の弟子になることを志願。無力のムドクはムドクで、術を使える力を取り戻すまではウクの立場を利用しようと考え、ウクの提案を受け入れる……。ということで、そこから、二人の運命を切り開くための命懸けの闘いとロマンスが幕を切って落とされるというわけです。 ■Netflixシリーズ「還魂」パート1&パート2独占配信中