ドラフト1位候補の関大・金丸 69イニング自責0 阪神は最多6人態勢 8球団スカウト陣の前で好投
「関西学生野球、関大7-6関学大」(12日、南港中央野球場) 1回戦2試合が行われ、関大が7-6で関学大を下して先勝した。今秋ドラフト1位候補の最速154キロ左腕・金丸夢斗投手(4年・神港橘)が6人態勢を敷いた阪神スカウト陣の前で2回1安打無失点の好投を披露。近大は同大に9-1で大勝した。 虎の熱い視線を受けながら金丸が実力を存分に発揮した。緊迫する場面でもいとも簡単にアウトを重ね、ネット裏のスカウト陣の視線をくぎ付けにした。 「1点を守り抜く自信はありました」。1点リードの八回から登板。1死から今季8登板目で初となる四球を与えるも、投直併殺に抑えて無失点で切り抜けた。九回は先頭に二塁内野安打を許したが、1死から三ゴロ併殺。2回1安打無失点と好投し、昨秋から69イニング連続自責0とした。 ドラフトまで2週間を切り、この日は阪神含む8球団のスカウトが視察。各球団が幹部クラスも足を運んで複数人態勢を敷いた中、阪神は畑山統括スカウトなど最多の6人態勢で臨んだ。1位候補の一人に挙げているだけに、ドラフト目玉左腕の一挙一動を目に焼き付けた。 金丸は今春に負った「腰の骨挫傷」の影響で今季は中継ぎ起用に限られるが、この日も最速149キロを記録。「80%くらいまで戻ってきている」と完全体に近づいていることを明かした。早ければ13日の関学大戦が大学ラスト登板になる可能性もある中、「最後まで投げきりたい」と力を込めた。