【静岡競輪 ヤンググランプリ2024】纐纈洸翔が121期バトル制す 「うれしいの一言」勝負のイン突き
「ヤンググランプリ2024」が静岡競輪場で行われ、纐纈洸翔(こうけつ・ひろと、22=愛知)が優勝、賞金680万円を獲得した。 俺が121期チャンプだ!同期9人の快速バトル。勝負どころの最終4コーナーで纐纈が選んだコースは最内だった。 「空いてくれと思ってイチかバチかで行った」。パリ五輪にも出場した早期卒業の2人、太田と中野がバチバチに体をぶつけ合うと、ビクトリーロードが開いて突き抜けた。「みんなから“おめでとう”と言ってもらえて優勝したんだなと。うれしいの一言です」。顔をくしゃっとさせて喜んだ。 今回は村田の番手から最内を突いてのV。器用な立ち回りもできるが、期待されるのは長らく低迷が続く中部地区を先頭で引っ張ること。「今は愛知といったら藤井(侑吾)さんだと思う。愛知といったら“藤井と纐纈”と言ってもらえる自力選手になりたい」と決意の表情。ビッグレースで機動力全開の走りで名前をさらに売る。 早期卒業の2人がいない中で勝った卒業記念。今後は“真の121期王者”として飛躍する。来年はホームバンクの名古屋で3月に記念、5月にG1日本選手権と大一番が続く。「ダービーもそうだが、3月に地元記念がある。そこでまずは決勝に乗りたい」と25年のさらなる活躍を誓った。 ◇纐纈 洸翔(こうけつ・ひろと)2002年(平14)7月8日生まれ、岐阜県羽島市出身の22歳。愛知産業大学工業高卒。121期生として22年5月、四日市でデビュー。通算227戦116勝。通算取得賞金は5922万円。師匠は鰐渕正利(65期)。1メートル72、78キロ。血液型B。