平穏願う新学期 県内15市町小中学校で始業式 輪島の6小合同仮設校舎も
奥能登など石川県内15市町の公立小中学校で8日、3学期の始業式が行われた。輪島市の12校では、児童生徒が能登半島地震の起きた昨年よりも平穏で楽しい学校生活を過ごせるよう願った。 市中心部の6小学校の児童が合同で授業を受ける河井小の仮設校舎には約400人が元気に登校し、体育館で始業式に臨んだ。鳳至小と鵠巣(こうのす)小の山岸多鶴子校長は「自分や周りの人を大切にし、みんなで力を蓄えていく3学期にしてほしい」とあいさつした。 児童らはそれぞれのクラスで冬休みの出来事を振り返り、新年に努力することなどを話し合った。6年の教室では、小山亮教諭が卒業を控えた児童に「お世話になった人への感謝を手紙など形にすることを考えよう」と呼び掛けた。 仮設住宅で年を越した鳳至小6年の橋田侑奈さんは「輪島が早く元の街に戻ってほしい。中学生になるので勉強を頑張りたい」と話した。 市内ではほかにも地震と豪雨の被害で使えない校舎があり、門前東・門前西の両小は門前中、町野小は能登町柳田小、東陽中は能登町柳田中で始業式を行った。