「テレビのウソがネットでわかった」 兵庫県知事選めぐりBPOに500件以上の意見届く
11月17日投開票の兵庫県知事選の選挙報道に関して、放送倫理・番組向上機構(BPO)に約540件の意見が寄せられ、この中に「斎藤知事の問題をテレビ各局が報道していたが、インターネットによってウソだと分かった」という意見があったことが明らかになった。 BPOは12月13日、第201回放送倫理検証委員会を開き、視聴者・聴取者から寄せられた意見(11月分)について報告があり、12月18日までにBPOの公式サイトで発表された。
●兵庫県知事選に関する視聴者意見が約540件届いた
兵庫県知事選をめぐっては、候補者に関する真偽不明の情報が、YouTubeやSNSなどインターネットに投稿された。また、テレビや新聞を「オールドメディア」と指摘して批判する向きもあり、選挙報道の問題が浮き彫りになった。 BPOには県知事選に関する視聴者の意見が約540件届いたという。具体的には下記のような意見があったとしている。 「斎藤知事の問題をテレビ各局が報道していたが、インターネットによってウソだと分かった」 「選挙期間中、テレビで選挙の報道があまりされていないことが選挙結果を左右した。SNSを利用する人と、テレビなど既存メディアを利用する人の間で、格差が生まれたのではないか」
●猪口議員自宅の火災映像は「非常にショッキング」
また、東京・文京区にある自民党・猪口邦子参院議員の自宅マンション一室が焼けて、夫で東大名誉教授の政治学者・孝さんと長女が焼死した火災(11月27日)で、日本テレビ系の「ミヤネ屋」が、人のシルエットがうつる映像を放送した。 これを受けて「非常にショッキングであり配慮すべきだ」などの批判的意見が約250件寄せられたという。