【期待】「若い人が飲んでくれないと」福岡・佐賀の酒蔵では 「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産に登録決定
■元木寛人アナウンサー 「飲みやすい、おいしいですね。香りが良くて、ほどよい甘みもあって。」 富久千代酒造では東アジアを中心にアメリカなどにも日本酒を輸出していますが、飯盛社長が今回の登録決定をきっかけに期待するのは、日本国内での需要回復です。 ■富久千代酒造・飯盛直喜社長 「改めて日本の方々に認識いただいて、日本でも盛り上がってほしいというのが一番です。」
背景にあるのは、国内での「日本酒離れ」です。日本の国内出荷量は、1998年には113万キロリットルほどありましたが、ほかのアルコール飲料との競合などで減少し、去年は3分の1のおよそ39万キロリットルにまで落ち込んでいます。 こうした状況の中での登録決定に、飯盛社長は伝統の技が生きる日本の酒を知ってもらう「いい後押し」だと話します。 ■飯盛社長 「若い人が飲んでくれないと将来もないので、日本酒を誇れる若い人がいてくれたら、いい応援団になってくれるし、その応援団をちゃんと作っていかないといけないのかなと。」 世界が認めた伝統的な技で造る日本酒。今回の決定が国内での需要回復の起爆剤になればとの期待がふくらんでいます。