フェラーリ勢に敗れて5位は「予想していた」とランド・ノリス。一方でピット戦略には不満げ|F1日本GP
鈴鹿サーキットで行なわれたF1日本GPで、ランド・ノリス(マクラーレン)は5位を記録。フェラーリ勢とのバトルに敗れて後退したが、それは予期できたものだったと彼は語った。 【動画】リカルド&アルボン、日本GP1周目に散る! ノリスは日本GP予選ではレッドブル勢の2台に次ぐ、3番手を獲得。しかし決勝レースでは、後ろから迫るフェラーリ勢などライバルとの戦いこそが、ノリスにとっての本当の戦いとなった。 結果的にノリスはフェラーリ勢2名に追い抜かれてしまい、5位でフィニッシュ。表彰台には手が届かなかったが、ノリスはそれを予期していたと語り、さらにマクラーレンが昨年秋の日本GPから大きく改善してきたことを重要視した。 「正直に言って、これは予想されていたことだ」 ノリスは5位フィニッシュについてそう語った。 「速いクルマについていこうとプッシュしたり、僕らよりも速いフェラーリ勢の前に留まるためにプッシュしたりの序盤は大変だった」 「タイヤをより痛めてしまって、そうするとちょっとした負のスパイラルのような感じで、負け戦だったよ」 「でも悪い1日じゃなかった。僕たちは最終的にフェラーリの後ろという予想していたポジションだったからね。ここは僕たちがずっといる位置なんだ」 「2日目は僕たちがかなり優れていて、僕も凄く良いラップを刻んでいたからこっちが少し良いように映りすぎていた。そして今日は、少し現実に戻ってきたんだ」 マクラーレンはノリスを12周目にトップ集団の中で最初にピットへ呼び戻し、セルジオ・ペレス(レッドブル)をアンダーカットし、さらにフェラーリ勢にアンダーカットを許すこともなかった。 しかし26周目に、ノリスはスティントを引っ張っていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)を攻略しかけていたタイミングで、相手と同時にピットイン。ノリスは早いタイヤ交換の判断に疑問を呈していた。 「僕らは当時ベストなことをやっていたと思うけど、それを理解するのは難しいんだ。シャルルがピットに入るのを予想していなかったのか? 分からないよ」 「彼は『ああ、何か違ったことをしていれば、もっとチャンスがあったかもしれない』というような近さにいたんだ」 「僕らはジョージ(ラッセル/メルセデス)をカバーしたと思うけど、そうする必要は無かったように思う。ジョージをカバーしようとしたせいで、シャルルと同時ピットになってしまったんだ」 「もう5~6周走ってタイヤライフの差を活かせば、カルロス(サインツJr./フェラーリ)がやったように逆転することもできたはずだ。これは単なる意見に過ぎないけど、僕らがこれから話し合って検討することになる」
Filip Cleeren