縦型ライトを持つ最新デザインに刷新 キャデラックの末っ子SUV、XT4がマイナーチェンジ
インテリアのデザインもアップデート
キャデラックがコンパクトSUVと謳う「XT4」が、2024年12月3日にマイナーチェンジを受けた。ボディ・サイズは、全長×全幅×全高=4605×1875×1625mmで、日本の道路や駐車場事情ではミドル・サイズSUVというのが現実的だろう。 【写真6枚】マイナーチェンジで、縦長LEDライトを備えたフロント・マスクをはじめ、新しいデザイン言語の内外装を採り入れた新型「キャデラックXT4」の詳細画像をチェック ◆最新デザイン言語を採用 今回の改良では、キャデラックの最新デザイン言語が内外装に反映されている。外観で目を惹くフロントマスクは、ボディ両端に縦型配置されたLED式ヘッドランプとフロント・グリル上部に水平に配置されたウィンカーにより、最新のキャデラックであることを印象づけている。グロスブラックのスポーツメッシュのグリルには、キャデラックのエンブレムであるキャデラッククレストが輝き、重厚かつスポーティなルックスに寄与している。 ◆空力性能も向上 リアまわりは、バンパー内のリフレクターが縦型に変更され、視認性が向上するとともに、より安定感を増したデザインになった。足元には、新デザインの20インチ・ダイヤモンドカット・アルミホイールが備わり、高級感を漂わせている。 また、精密に仕上げられたボディラインにより空気抵抗の低減と静粛性も図られ、エアロダイナミクスも向上している。フロント・グリルにアクティブ・グリルシャッターが装着され、必要に応じて閉じることで空力特性を最適化。リア下側のフェイシアは、空気の流れをスムーズに導くディフューザー形状を採用している。 ◆ディスプレイは33インチ エクステリア同様に新しいデザインになったインテリアには、新素材のメタルインサートや高品質なレザー・トリム、リアル・カーボンを用いたドア・トリムなど、本物の素材にこだわるキャデラックの伝統も継承された。ジェットブラックの内装には、ブルーステッチのアクセントが施され、上質でスポーティな仕立てになっている。 インパネには、湾曲したデザイン性と視認性に優れた9K解像度の33インチ・アドバンストカラーLEDディスプレイが備わるのをはじめ、歴史と伝統ある音響、録音システムメーカーであるAKG製のAKG14スピーカーオーディオ・システムを用意。このオーディオは、堅牢なボディとラミネート遮音ガラスとの相乗効果により、良質な音響空間を創出するという。 ◆2.0リッター・ターボ+4WD 搭載されるパワートレインは、従来型と同じ最高出力230psを誇る2.0リッター直列4気筒ターボを搭載。ツインスクロールターボチャージャーにより、力強い発進加速が可能で、低負荷時には4気筒のうち2気筒を休止するアクティブ・フューエル・マネジメント・システムによって燃費効率を向上させる。組み合わされるトランスミッションは、スムーズさと高効率な走りに寄与する9段ATだ。 駆動を担うのは、ツインクラッチ式の4WDで、左右後輪間の駆動トルクも最適に制御するトルク・ベクタリング機能により、精密なハンドリングを実現する。4つのモードから選択可能なドライブモード・セレクターや減衰力可変のアクティブ・スポーツサスペンションも備わり、路面を問わず意のままの走りを引き出すことができる。 ボディカラーは、「クリスタルホワイト・トライコート」(有償ペイント)、「ステラーブラック・メタリック」(有償ペイント)、「アージェントシルバー・メタリック(有償ペイント)、「ラディアントレッド・ティントコート」の4色を設定。 価格は、790万円となっている。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部
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