70年に感謝の思い 伝統の南部俵積み唄踊りも 十和田・高清水小閉校式
学校統廃合により本年度末で閉校する十和田市立高清水小(山本治校長)で9日、閉校式が開かれた。在校生と教職員、地域住民ら約100人が出席。70年の歴史に思いをはせ、慣れ親しんだ学びやに感謝の思いを伝えた。同校は来春、東小へ統合される。 同校は1955年に藤坂小から独立開校。これまでの卒業生は648人で、本年度の児童は19人。 小山田久市長が「高清水小という名前は皆さまの心の中に永遠に残り続ける。児童の皆さんには高清水小で学んできたことを誇りに、新しい環境でも充実した学校生活を送ってほしい」と式辞。山本校長は「シンボルツリーのすずかけの木のように、たくましく、堂々と、自分の力を信じて、夢に向かって進むことを期待する」と子どもたちに語りかけた。 式の後半には、開校当時から現在までの校舎や子どもたちの様子を振り返るスライドショーを上映。子どもたちは「今まで過ごした毎日は私たちの大切な思い出です。高清水小学校、今まで本当にありがとう」と母校への感謝の言葉を述べ、伝統の「南部俵積み唄踊り」も披露した。 また、会場では閉校記念として制作された版画「たかしずの華」と、卒業生や地域住民から寄せられた俳句や川柳、メッセージなどが展示され、出席者がじっくりと眺めていた。
デーリー東北新聞社