リトルリーグの全国大会「MLB CUP2024」が今年も開催!横浜・青葉緑東が神奈川勢初となる日本一に輝く
先月26日に小学3年生~5年生を対象としたリトルリーグの全国大会「AIG Presents MLB CUP 2024 ファイナルラウンド in 石巻」が開催された。本大会は、MLB Japanが次世代を担う野球少年・少⼥に夢を与え、野球⼈⼝拡⼤に繋がる普及プログラムを創る⽬的で2016年より開催している、小学校3年生~5年生を対象とした全国トーナメントだ。
そして、ファイナルラウンド(全国大会)はトーナメント創設以来、毎年宮城・石巻にあるセイホクパーク石巻(石巻市民球場)で開催されている。当球場は、2011年の東日本大震災時にアメリカ海軍の「トモダチ作戦」の拠点となり、特殊車両やヘリコプターなどで荒れ果ててしまったグラウンドをメジャーリーグベースボールとメジャーリーグベースボール選手会協力のもと再建された。本大会は、野球振興へ繋げる目的に加えて、東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方への継続的な復興支援の一環として開催されている。
今大会で9回目を迎えたMLB CUP。今年は、地方予選から勝ち上がってきたリトルリーグ16チーム245名が集結し、7月26日からの3日間に渡ってファイナルラウンドが行われ、全国114チームの頂点を争った。 大会期間中は、30℃近くの暑さに加え、降雨による中断を挟み、決して良い条件とはいえない中での試合になったが、最後まで諦めない全力プレーで戦い抜いた。そんな難しい状況での戦いとなった全国大会を勝ち抜き見事優勝を果たしたのは、神奈川連盟代表 横浜リーグ・青葉緑東。準々決勝の宮城リーグ・仙台東(東北連盟代表)戦では、0-8からの大逆転勝利でベスト4進出を決め、準決勝では、茨城リーグ・牛久(東関東連盟代表)に1点差の3-2と投手戦を制した。 決勝戦は、選手11名で強豪に競り勝ってきた愛媛東リーグ・西条(四国連盟代表)と対決。初回から点の取り合いとなり、一進一退の攻防が繰り広げられた。5-4と1点差を追いかける4回に一挙4点を挙げ、そのまま逃げ切り神奈川勢として初めての栄冠に輝いた。西条も5回表にタイムリースリーベースヒットを含む3安打を放ち2点を返し、最後まで粘りをみせたが一歩届かなかった。 優勝を果たした青葉緑東のキャプテン牧野くんは、「どんなに点差が開いてもベンチからたくさんの声をかけ、バッターが打ちやすい環境を作れるようにしていました。みんなが諦めずに戦い抜くことができたことが勝ちに繋がったのだと思います」と喜びを語った。 さらに、本大会は、MLB Japanが主催していることもあって、少年野球大会のトーナメントでは珍しい「ホームランダービー」や元メジャーリーガーによる「野球教室」といったオリジナリティに溢れたプログラムが用意された。今年は、ニューヨーク・メッツやニューヨーク・ヤンキースなどで活躍した五十嵐亮太さん、オークランド・アスレチックス、サンフランシスコ・ジャイアンツでプレーした藪恵壹さんのお二人がゲストとして参加し、大会を盛り上げた。