KISSの伝記映画『Shout It Out Loud』が立て直しで再始動!マックGが監督として最終交渉中
「チャーリーズ・エンジェル」シリーズやNetflix映画『アグリーズ』(配信中)などで知られるマックG監督が、伝説のロックバンドKISSの伝記映画『Shout It Out Loud』の監督を務めることがわかった。「Deadline」が報じている。 【写真を見る】50年間を駆け抜けたKISSの軌跡がどう映画になる?キャスティングは現在着々と進行中 1973年にポール・スタンレーとジーン・シモンズらによって結成されたKISSは、特徴的なフェイスペイントとド派手なパフォーマンスで1970年代後半に大ブレイク。数々のヒット曲を生みだした後、メンバー再編や解散宣言とその撤回などを経て、2014年に「ロックの殿堂」入りを果たす。2019年からのファイナルツアーをもって活動停止となることが発表さていたが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で複数の公演が延期となり、2023年12月にフィナーレ。50年のバンドの歴史に終止符が打たれた。 バンドのオリジナルメンバーであるスタンレーとシモンズがプロデューサーを務める同作は、元々2021年に熾烈な入札合戦の末にNetflixが権利を獲得。『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(17)のヨアヒム・ローニング監督がメガホンをとり、『ボーン・アイデンティティー』(02)のウィリアム・ヘロンの草稿をもとにしたオーレ・サンダースの脚本で、スタンレーとシモンズの幼少期からKISS結成に至るまでの軌跡が描かれる作品になると伝えられていた。 しかし今回の報道によると、すでにこのプロジェクトからNetflixとローニング監督は離脱しているようで、STX entertainmentとライオンズゲートが共同製作と全世界配給を担当する方向で立て直しが図られた模様。『シャザム!』(19)や『ジェミニマン』(19)のダーレン・レムケが、サンダースの手掛けたストーリーの流れを汲んで脚本を執筆するとのことで、その詳細については明らかになっていない。また肝心のキャスティング作業についても現在進行中のようだ。 ここ数年はNetflixオリジナル映画を数多く手掛けてきたマックG監督は、本作の監督契約の最終交渉中。現在はAppleとスカイダンス製作によるクリス・プラット主演作『Way of the Warrior Kid』の制作のまっただなかで、契約がまとまれば同作の完成後に『Shout it Out Loud』に取り掛かる見込みという。制作開始は来年の春頃を予定。続報を楽しみに待とう! 文/久保田 和馬