衝撃の“出戻り”に…電撃復帰した大物選手6人
新井貴浩(広島東洋カープ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:189cm/102kg ・生年月日:1977年1月30日 ・経歴:広島工 - 駒沢大 ・ドラフト:1998年ドラフト6位 現在は広島東洋カープの監督を務める新井貴浩。阪神タイガース時代には広島ファンからのブーイングもありながら、古巣のユニフォームに再び袖を通した過去がある。 広島工から駒沢大を経由し、ドラフト6位で広島に入団。大卒2年目の2000年から頭角を現し始めると、2005年は打率.305、43本塁打という暴れっぷり。自身初となる本塁打王を獲得した。 2007年オフには、阪神へのFA移籍を決断。一方で、広島ファンからはブーイングを受けることもあった。 2011年には打点王(93打点)を受賞するなど新天地でも活躍を続けたが、2014年は出場機会が減少。同年オフの契約更改で大幅減俸が提示され、自由契約を選択した。 去就に注目が集まっていたが、古巣・広島への復帰が決定。2016年には打率.300、19本塁打、101打点と復活。広島を25年ぶりのリーグ優勝に導き、自身は最優秀選手(MVP)に輝いた。 広島の黄金期を築き上げたのち、2018年限りで現役を引退。2023年からは広島の指揮官として手腕を発揮している。
長野久義(読売ジャイアンツ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:180cm/85kg ・生年月日:1984年12月6日 ・経歴:筑陽学園高 - 日本大 - ホンダ ・ドラフト:2009年ドラフト1位 勝負強いバッティングが光る長野久義も「出戻り組」の1人である。 筑陽学園高から日本大に進学し、2度の入団拒否を経て2009年に読売ジャイアンツ入団を果たした長野。卓越したバットコントロールでルーキーイヤーに新人王、翌2011年に首位打者(.316)を獲得。打線に欠かせない存在となっていた。 主力として活躍を続けていた中、2018年オフに丸佳浩のFA移籍による人的補償として、広島東洋カープへの移籍が決まった。 広島では巨人時代ほどの成績を残せなかった一方、勝負強い打撃は健在。また、若手のお手本となり、プレー以外でもチームに貢献した。 その後、2022年オフに巨人への無償トレードが発表され、5年ぶりの古巣復帰が決定。「最後は巨人でユニフォームを脱ぐべき」という広島側の配慮から実現したものだった。 復帰初年度は75試合出場で打率.259、6本塁打という成績となった。チームの王座奪還には、長野の活躍が必要となるだろう。
ベースボールチャンネル編集部