政府クレームは織り込み済み!? アルファロメオ新型SUV「ミラノ」から「ジュニア」に改名
アルファロメオは4月11日、新型クロスオーバーSUV「Milano」(ミラノ)を発表したばかりだが、イタリア政府が「ミラノ」の名を使用することを違法としたため、改名を余儀なくされた。この騒動で、新型ジュニアへのサイトに前例のない数のアクセスが集中し、Webサイトが数時間クラッシュするなど「非常にエキサイティングなことが起こっている」と同社は注目の高さをアピールしている。 【写真をみる】改名騒動となった新型SUV「ジュニア」※本文中に画像が表示されない場合はこちらをクリック
かつては1996年に「GT 1300ジュニア」でも採用されるなど、ブランドの歴史と強く結びついた車名
アルファロメオでは新型クロスオーバーSUV「ミラノ」の車名に問題はないとしているが、「論争」を避けるために名前を「ジュニア」に変更することを発表した。 これはイタリアの企業大臣・アドルフォ・ウルソ氏が、ミラノはポーランドで生産されるため、消費者がミラノで作られたものと勘違いし、誤解を招くといけない」としたためだ。 イタリア政府がこのクレームを起こすのに数ヶ月もかかったことが疑問だが、アルファロメオは、相互理解を促進する精神からも「ミラノ」から「ジュニア」に変更を速やかに決定、「この議論によってもたらされた無償の宣伝」と冗談めかして政府に感謝するなど、クレームが想定内だったかのような対応だ。 またアルファロメオCEOジャン・フィリップ・インパラート氏は、「ジュニア」という名前の選択はとても自然なことです。なぜなら、この名前はブランドの歴史と強く結びついており、当初から私たちのお気に入りの一つであったのです」と延べ、「当社の製品が常に生み出してきたポジティブな感情を維持し、いかなる種類の論争も避けるため、そうする必要がないことはわかっていても、名前を変更することにしました。」と付け加えた。 同氏が語ったとおり、同ブランドでは1996年に「GT 1300ジュニア」を発表、92,000台を販売するなど成功を収めている。 インパラート氏は、新型ジュニア販売についても言及。「オンラインへの前例のない数のアクセスがあり、Webサイトが数時間クラッシュした」と語り「非常にエキサイティングなことが起こっている」と、今後のセールスに自身をみなぎらせている。
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