山口にカフェ&ギャラリー「嘉々輪屋」 店主「地域への恩返し伝えたい」
カフェ&ギャラリー「嘉々輪屋(かがわや)」(山口市嘉川)が10月19日、嘉川八幡宮の参道にオープンした。(山口宇部経済新聞) 【写真】「嘉々輪屋」のギャラリースペース 店主は、元山口県職員の西村浩司さん。「私は陶器が好きで、妻は植物が好き。定年後、せっかくなら好きなものに囲まれて楽しみたいという思いと、生まれ育った山口市に恩返しがしたいという思いがあり、地域の人が集えるギャラリーの出店を決意した」と話す。 「当初は、定年後にゆっくり過ごそうと見晴らしが良い場所に住まいを探していた。後輩に嘉川を紹介されてこの建物が気に入り、『納屋をお店にしたらどうか』と周りから言われることが多く、挑戦してみようと思った。県職員とは全く違う仕事だが、あの時やっていたらと後悔したくなかった」とも。 ギャラリーは、月に1度の展示替えを予定する。「若手のアーティストを応援できる場所にもなれば」とジャンルを問わず、ワークショップでの利用も受け入れる。 カフェは、カウンター席=5席、テーブル席=2席を設け、山口県出身のフラワーアーティスト・坂本奈緒美さんのプロデュースで、苔をあしらった空間に仕上げた。提供するメニューは、「コーヒー」(ホット=300円、アイス=400円)、「やまぐちシードルのりんごジュース」(300円)、「フィナンシェ」(250円~280円)、「カヌレ」(330円~420円)など。 西村さんは「オープン初日は大雨にも関わらず、地域の人や友人が駆けつけてくれた。気軽に来てもらって作品展示を楽しんでほしい。出店するかどうか迷った時、これからどんな出会いがあるだろうと考えた時のワクワク感が決定打になった。この場所で新しい出会いを楽しみたい」と笑顔を見せる。 営業時間は10時~16時。営業日は当面、土曜・日曜のみで平日の営業はSNSで告知する。
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