フタバスズキリュウの研究第一人者 いわきで神奈川大教授・佐藤たまきさん講演
いわき市で発見された首長竜「フタバスズキリュウ」研究の第一人者で、神奈川大教授の佐藤たまきさんが19日、市石炭・化石館ほるるで記念講演会「フタバスズキリュウがおしえてくれること」を開き、経験談や古生物への思いを語った。 同館40周年記念事業の一環。佐藤さんは、カナダのカルガリー大大学院で首長竜の研究に携わり、博士号を取得した経験を持つ。2003年には、化石発見から30年以上もの間、正体がつかめていなかったフタバスズキリュウの研究チームに加わった。専門的な知識で研究に大きく貢献し、06年に新種と突き止め「フタバサウルス・スズキイ」と学名を付けた。 佐藤さんは、生命の歴史やフタバスズキリュウの化石発見から学名を付けるまでの経緯、古生物研究の魅力などについて講話。「フタバスズキリュウの発見は、現在も世界の恐竜研究に役立てられている」と話した。
福島民友新聞社