“慶應ボーイ”ハードラー・豊田兼(21歳)が「195cmの超フィジカル」と「緻密な計算」でパリ五輪内定…「イチかバチか」攻めの決断で見せた圧勝劇
400mハードルにつづく「二刀流」の行方は?
昨年8月のワールドユニバーシティゲームズでは、この種目で優勝を果たし、大学生世界一に輝いている。日本人が五輪や世界選手権を含め世界大会で110mハードルの金メダルを獲得するのは史上初めてのことだった。実は400mハードルよりも先に、この種目で国際舞台でものすごい実績を上げているのだ。 2種目での五輪出場を目指し、110mハードルの予選も順当に組トップで通過したものの、ハムストリングスの違和感から準決勝を棄権という決断となった。だが、昨年のブダペスト世界選手権5位の泉谷駿介(住友電工)ら、ハイレベルな争いを繰り広げるトップランナーがいる種目で戦うことは、パリ五輪以降の東京世界陸上、ロサンゼルス五輪を見据えても豊田にとって意味のあることなのだろう。 「今まで種目を絞らずにやってきたので、そのままの流れで、シンプルに2種目を楽しんでやりたいという思いもある」 さまざまな意味で規格外の実力を持つホープ。まずはパリの地の400mハードルで、どんな走りを見せてくれるだろうか。
(「オリンピックPRESS」和田悟志 = 文)
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