「手足口病」が長崎県内で増加 乳幼児を中心、2週連続で警報レベル超え
乳幼児を中心に、手足や口の中に発疹が出る「手足口病」の感染者が長崎県内で増加している。2週連続で警報レベルを超えており、県は手洗いなどの予防を呼びかけている。 最近1週間(6月24~30日)の県内44の定点医療機関の報告数は前週比約1・7倍の386人で、7週連続増。定点当たりは8・77人(前週比3・72人増)。前週から警報レベル開始基準値(5人)を超える状況が続いている。 年齢別では1歳159人、2歳79人、1歳未満50人など。保健所管内別にみると、定点当たりは佐世保(14・00人)、県央(13・43人)、長崎(12・10人)の順に多かった。 手足口病は「エンテロウイルス」による感染症。例年夏場に流行し、口腔(こうくう)粘膜や手のひら、足の裏などに小さな水疱(すいほう)性の発疹が出る。せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染のほか、便に含まれるウイルスや水疱内容物の液を介して感染することもある。県は、タオルを共用しないこと、おむつ交換やトイレ後、食事前の手洗いなどの対策を呼びかけている。