旧統一教会友好団体への名誉毀損認めず 全国弁連の声明は「論評」
全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)の声明で名誉を傷つけられたとして、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体「世界平和女性連合」(WFWP)が、全国弁連の弁護士ら7人に賠償を求めた訴訟で、東京地裁(新谷祐子裁判長)は1日、原告の請求を棄却する判決を言い渡した。 【写真】判決を受けて会見する原告・世界平和女性連合の堀守子会長(左)と代理人の徳永信一弁護士=2024年7月1日午後4時15分、東京都千代田区 全国弁連は昨年6月、女性連合が旧統一教会のダミー団体であるなどとして、開催予定の「留学生日本語弁論大会」への会場使用を許可しないことなどを各地の自治体に求める声明を出した。 判決は、声明は原告と旧統一教会が同一視されるべき存在だとする意見や論評を記載したものだ、と指摘。旧統一教会との結びつきについては原告も認めていることをふまえ、「意見や論評の域を逸脱した違法な表現とは認められない」と判断した。
朝日新聞社