（ブルームバーグ）： 押さえておきたい世界のＥＳＧ（環境・社会・企業統治）主要ニュースをまとめ読み（９月７～13日）。

ゴールドマンのＥＳＧ銘柄選択モデル、石炭大手を推奨

ゴールドマン・サックス・グループは、石炭大手グレンコアの株式を買い、大手ハイテク企業マイクロソフトやアルファベットを避けるよう投資家に指示するＥＳＧフィルターを採用している。このフィルターは、リサイクル、廃棄物管理、素材・製品の再利用に企業がどれだけ注意を払っているかを基準に銘柄を選択することが目的。

日本の企業経営改善に着目、新たなヘッジファンド

香港のセング・キャピタルは日本の金融市場復調に着目し、日本の企業経営改善に焦点を絞った新しいヘッジファンドを開始する。大平吉彦最高投資責任者（ＣＩＯ）らはインタビューで、新ファンドのトレーディング開始は10月の早い時期だと明らかにした。

複数の資産運用会社、かつて排除した原子力関連株に投資

複数の資産運用会社は、環境配慮を求める投資家が対象外と見なしてきた分野である原子力が復活すると見込んでいる。ロベコ・インスティチューショナル・アセット・マネジメント、J・O・ハンブロ・キャピタル・マネジメント、ジャナス・ヘンダーソン・インベスターズなどは、原子力関連銘柄をポートフォリオの組み入れ対象としている。

ＥＳＧ規制厳し過ぎると欧州企業が反発、株価格差にも影響

欧州２位の石油会社、仏トタルエナジーズのパトリック・プヤンヌ最高経営責任者（ＣＥＯ）は、同社が株価パフォーマンスで米最大の石油・ガス生産会社エクソンモービルに差を付けられているのはＥＳＧによるところが大きいとみている。

米ガソリン価格が６カ月ぶり安値、ハリス氏に追い風

米ガソリン価格の着実な下落は、大統領選の民主党候補、ハリス副大統領の選挙戦に追い風となっている。共和党候補のトランプ前大統領は、エネルギーに関するハリス氏の実績を攻撃することで、インフレに疲れた消費者の怒りを引き起こそうとしてきた。