トヨタ 2025年3月期第2四半期決算、足場固めを進め営業利益は前期比950億円減の2兆4642億円 通期営業利益は4兆3000億円と据え置き
■ 2025年3月期 第2四半期は増収減益、通期営業利益は据え置き トヨタ自動車は11月6日、2025年3月期 第2四半期(2024年4月~9月、6か月累計)決算を発表した。営業収益は23兆2824億円(前期比1兆3008億円増、5.9%増)、営業利益は2兆4642億円(950億円減、3.7%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1兆9071億円(6823億円減、26.4%減)。営業利益率は8.2%となった。 【画像】2025年3月期 第2四半期決算 連結販売台数(6か月累計) また、生産台数に関しては連結生産台数は455万6000台と前年同期比96.0%。電動車比率は35.3%から44.4%へと向上している。 売上は上昇しているが、営業収益は減少しており、これは認証対応などで生産台数の減少が影響。期初に発表していたように、足場固めを進め、人への投資を継続的に行なったためだとしている。 実際、営業利益の減少要因を見ると、台数・構成の営業が1400億円に対し、人への投資が1800億円、成長領域が1100億円と倍の影響を与えている。ただ、その他のところに日野北米認証関連の2300億円があることを考えると、トヨタ単体としては投資の要因が営業利益減少要因で主となっているが、トヨタグループとしては認証問題が影響を与えていることになる。 トヨタはクルマ作りの基盤を固めるための人への投資・成長投資を年間8300億円に拡大するものの、年間を通じての営業利益は4兆3000億円と据え置きになっている。営業利益を据え置く理由としては、生産回復、インセンティブ抑制、バリューチェーン収益拡大などにより、稼ぐ力を維持・強化していくという。
Car Watch,編集部:谷川 潔