体操女子・村上茉愛強化本部長が本格始動 異例・史上最年少28歳での就任は「引退した時から決めていた」 目指すは「五輪団体メダル」
体操女子のナショナル強化合宿が17日、都内で公開された。21年東京五輪の種目別床運動で銅メダルを獲得し、11月に史上最年少で女子強化本部長に就任した村上茉愛さん(28)は、今合宿が就任後初のナショナルチームへの本格的な指導となる。 村上強化本部長の大きな決断は、「(21年に)引退した時から決めていた」といい、「チームで(団体)メダルを取れなくて悔しい思いがあって、目指すのは強化本部長だと思っていた」と思いを説明。現役引退後は母校の日体大でコーチを務めながら、強化本部長になるための準備を進めていた。史上最年少での大役となるが「10年ぐらい後に入る方が自分としてもできあがっていて、大変だなと思った」と、選手としての記憶が薄れないうちにコーチに就任する道を選んだ。 目指すのは、女子団体総合で1964年東京五輪銅メダル以来64年ぶりのメダル獲得だ。「一番はロサンゼルス五輪、ブリスベン五輪でも団体メダルが目標」と意気込んだ。「最後まで諦めない」ことを選手にはよく伝えているといい、「メダルの数が体操女子は少ない。世界で金メダルを取っている選手もいるけど、継続的に取れていない。継続して取るのが今の日本の目標。メダルの経験を引き継いでいくのが私の役目かなと思った」と、大役への思いを語った。