<チェリまほ>“欲望”と“理性”の間で葛藤する黒沢、ドキドキの同居生活スタート! 後輩・六角に嫉妬する黒沢も可愛い
TVアニメ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(毎週水曜深夜0:00-0:30ほか、テレ東ほか/ABEMA・Huluほかで配信)の第5話が2月7日に放送された。黒沢の真剣な告白からのED「マジカルラブ(黒沢ソロ ピアノver.)」が視聴者の感傷を誘った。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】文字通り、“欲望”と“理性”との間で葛藤する黒沢 ■「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」とは 童貞のまま30歳を迎えたことで“触れた人の心が読める魔法”を使えるようになった主人公・安達清と、イケメンで仕事ができる同期・黒沢優一が繰り広げるラブコメディ。原作は「ガンガンpixiv」(スクウェア・エニックス)で連載されている豊田悠による同名漫画で、通称“チェリまほ”として知られている。2020年に赤楚衛二と町田啓太で実写ドラマ化、翌々年には劇場版も公開されたことで人気に火がつき、シリーズ累計発行部数280万部を突破した。海外翻訳版も出版されており、タイでもドラマ化されるなど、国内外で愛されている作品だ。 そんな「チェリまほ」がついにTVアニメ化。奥田佳子監督のもと、サテライトがアニメーション制作を手がけ、キャラクターデザインを「ハイキュー!!」シリーズの岸田隆宏が担当。安達役を「クールドジ男子」や「地獄楽」などでも主役を務める小林千晃、黒沢役を「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」や「Dr.STONE」でも活躍中の鈴木崚汰が務める。 ■ドキドキの同居生活に六角が潜入 黒沢の姉に押し切られる形で、黒沢を自分の家にしばらく居候させることになった安達。黒沢が病み上がりの安達をベッドに寝かそうとして押し倒す形になってしまうラブハプニングから、2人の同居生活は始まった。 欲望と理性との間で葛藤しながら、朝まで安達を看病した黒沢。その寝顔を見て、安達は自分が愛されていることを改めて実感する。だからこそ、二人きりになるのを気まずく思った安達は後輩の六角(CV:白井悠介)を家に招くことに。 六角の提案でたこ焼きパーティーをし、大学生みたいに楽しむ3人。意外にも器用で上手にたこ焼きを焼く六角に心の中で対抗心を燃やしたり、デスソース入りのたこ焼きを食べて涙目になる安達を見てみたいとスケベ心を抱くも自分が当たって悶絶したりするなど、いつもは完璧なのに安達のことになると途端に崩れる黒沢が面白い。 でも、それだけ安達のことが好きだということ。学生の頃、本気でダンスをやっていた六角のことを安達が褒めるだけで嫉妬を隠せないほどに黒沢は余裕がなくなっている。一方、黒沢に手を握られ、その力の強さで黒沢が男であることを実感する安達。一度は黒沢の想いに応えようとした安達だったが、怖いという気持ちが芽生えてしまうのだった。 ■安達の気になる同僚・藤崎の意外な一面とは? そんな中、安達は同僚の藤崎(CV:小清水亜美)が自分に想いを寄せているらしき心の声を聞いてしまう。藤崎は以前から気になる存在だっただけに、安達は浮かれた気持ちを隠せない。 だが、それは盛大な勘違い。安達は「黒沢さん、(安達さんのこと好き)すぎる~」「(見れば見るほどタイプ、安達さん…)と黒沢さんのカップリング」(※安達が聞いたのはカッコの中だけ)といった藤崎の心の声の中途半端な部分だけを拾ってしまっていた。 まさかの藤崎は生粋の腐女子。かねてより黒沢が安達に向ける熱い視線に気づいており、脳内で妄想を膨らませていた。 そうとも知らず、急なモテ期が到来したと思っている安達は困惑。一方で、黒沢の時と同じように嬉しかったのも事実だった。そして、安達は自分が黒沢のことを本当に好きになったのではなく、これまで人に好かれたことがなかったから、黒沢から好意を寄せられたことが嬉しくて絆されていただけなのではと思い始める。そんな中、安達は帰り道に黒沢から告白されるのだった。 ■黒沢ソロverのED曲に反響 黒沢は酔っぱらって介抱してもらった時から安達のことが好きだったと打ち明ける。その気持ちは魔法が使える安達にはダダ漏れだったが、面と向かっての告白はこれが初。その表情は真剣そのもので、これまで以上に安達を想う気持ちが痛いほど伝わってきた。 けれど、自分のその気持ちが安達を困らせることを黒沢は分かっている。もし安達が自分の想いに気づいたら、自分が欲のままに突っ走ったら、恐怖心を抱かせてしまうであろうことも。好きだけど、怖がらせたくないし、嫌われたくない。黒沢の心の声が賑やかなのは、そうやっていつも葛藤していることの現れだ。そんな優しい黒沢だからこそ、応援したくなる。 安達もその想いにどう応えて良いか分からず、自分の家に帰ろうとする黒沢を引き止めることができなかった。いつものED曲「マジカルラブ」もこの日は黒沢のソロ・ピアノver.でしっとり。黒沢を演じる鈴木崚汰の切ない歌声にも注目が集まり、視聴者から「本編終わりからのエンディング、ソロバージョンは切なすぎて良かった」「黒沢の告白回でEDが黒沢ソロのピアノver.っていう演出が好きすぎる…」「あの綺麗な告白からのEDピアノver黒沢さんソロはズルい…ぐっときた…」という声が挙がった。 ◆文=苫とり子