小田原市民会館跡地を広場に 人工芝やテント…隣接地一体で試験的活用へ
小田原市は、老朽化のため2021年に閉館した市民会館の跡地(同市本町)に広場を整備し、飲食や休憩ができるスペースを設ける方針を決めた。小田原城などの観光エリアに近く、観光客や市民の憩いの場とする狙い。市は隣接する土地の取得費用や跡地の試験的活用の整備費用として約2億8千万円を盛り込んだ24年度一般会計補正予算案を11月29日に開会した市議会定例会に提出した。 跡地は約3200平方メートル。市は隣接する市土地開発公社の土地を3カ所(計約1200平方メートル)取得し、合わせて整備する。試験的な活用策として約千平方メートルの人工芝の広場の周辺にテーブルやいす、大型テントなどを配置。キッチンカーが出店できるスペースを設ける。週末には民間団体によるフリーマーケットや物販店が並ぶイベント、スポーツイベントの開催も想定している。 来年2月から仮整備を始め、同3月にオープン。同5、6月までの試験的活用結果を検証し、同8月をめどに「広場を中心としたスペース」という整備構想の具体策を定める。
神奈川新聞社