オリックス・岸田護監督、4番固定へ「日替わりってことはない」 候補は「言わないっすよ」
オリックス・岸田護監督(43)が2日、4番を固定する方針を示した。中嶋聡前監督(55)が率いた昨季、チームは計138通りのオーダーを組み4番には6選手が座ったが、新監督は「日替わりってことはないでしょうね、4番は大事」と一線を引く。柔軟さは持ちつつもブレない軸を置くことで、V奪回へ突き進む。 【写真】悩める山崎颯一郎を総出で指導する岸田監督ら 新しい年がやってきた。もう一度、一つになり頂点を目指すために。岸田新監督が、打線にドッシリとした核を備えたい考えを明かした。 「日替わりってことはないでしょうね。4番は大事。エースはエース、抑えは抑えってやっぱり言うじゃないですか」 この男が打ち取られたなら、打たれたなら仕方がないという存在に、いてほしい-。中嶋前監督が率いた昨季は計138通りのオーダーで臨み、4番には実に森、西川、頓宮、中川、杉本、セデーニョの6人が座った。相性や調子などを考慮した〝日替わり打線〟が3連覇を成し遂げたチームの強みでもあったが、昨季に限ればチーム打率・238も、390打点はともにリーグ5位と苦しみ、誰も打開できない状況に陥った。 新指揮官が「柱というより、4番は特別(な存在)」とさらに付け加えたように、チームを支えてほしいというよりは、それだけ「特別な男」に現れてほしいというのが本心だ。具体的な候補については「言わないっすよ」とけむに巻いたが、頭にはイメージはある。 その一方で、メンバーや打順をガチッと固定したいというわけではない。「臨機応変に、その日を勝つというところを一番にやっていく。いろいろ変わったり、固定したりすることが出てくる」とも強調した。 変えるところと変えないところを明確にしながら、柔軟に白星をつかみ取っていく。(織原祥平)