【駅伝】早大が18大会連続30回目の全日本大学駅伝出場決める 1年・山口竣平の仕掛けが奏功
<全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会>◇23日◇神奈川・相模原ギオンスタジアム 11月3日開催の全日本大学駅伝(愛知・名古屋市~三重・伊勢市)の関東学連推薦校選考会(関東地区選考会)が行われ、早稲田大(早大)が3時間55分50秒18で3位となり、18大会連続30回目の出場を決めた。昨年の本戦で10位となりシード権を逃したが、しっかりと上位7位以内が得る本大会の出場権を手にした。 花田勝彦監督は「最低限きっちり目標達成できたかなと思いますけど、やっぱりちょっと予選会って難しいなっていうのは感じました」と総括した。 各2選手が4組に分かれ、8人の合計タイムで順位が決まる選考会。1組目が想定より速く、2組目は遅くなり、上位争いからやや遅れた。流れを引き寄せたのは3組目の1年生、山口竣平。序盤から集団の後方に位置していたが、「集団が遅かったなと思ったので。出れば大志先輩も出てくれるなと思ったので、出てくれって意味で出ました」と7000メートル付近で一気に先頭に躍り出た。それまで集団を引っ張っていた4年の伊藤大志を促すように仕掛けた。 「見ている人が面白いんじゃないか」とペースアップでレースを動かしに行きながら、同時に「自分から動かして、拾っていった方が良い」。先頭をすぐに伊藤に譲って再び中断まで下げると、そこから1人1人を捕まえて、29分11秒26の7位でゴールした。 直前には選考会の重圧から、監督に辞退もほのめかすほど緊張感が高まっていたと言うが、レースでは大胆で冷静なレース運びで、チームに貢献。花田監督も「1番心配してた山口がほんとにいい走りを見せてくれて。あれがかなり大きかった」とたたえた。 最終4組目ではエース山口智規(3年)が28分36秒15で日本人トップの4位に入り、「なかなか自分の納得のいくレースがなかったので、ここでしっかり日本人トップを取ろうと思ってました」と存在感をみせた。3大駅伝の出場権をしっかりと確保し、秋以降につなげる夏の合宿シーズンを迎える。