藍染めに浮かぶ、縁起の良い「巳」 栃木・大田原で壁掛け作り最盛期
来年の干支(えと)「巳(み)」を描いた壁掛け作りが、栃木県大田原市黒羽向町の藍染め店「紺屋」で最盛期を迎えている。 【動画】干支「巳」の壁掛け作り最盛期 大田原 藍染め店「紺屋」 師走点描 同店は1804年の創業。壁掛け作りは、県伝統工芸士で8代目の小沼雄大(おぬまゆうた)さん(39)がデザインから染め付け、天日干しまでを担う。 晴天に恵まれた2日は那珂川沿いの作業場で、長さ約8メートルの藍染め生地8反を広げて天日干しにした。完全に乾かした後、縦77センチ、横47センチに裁断し仕上げる。 今回は、末広がりで縁起が良いとされる「8」の形をした吉祥文様の白蛇をあしらった。小沼さんは「干支の中でもヘビは嫌われがちかもしれないが、ぱっと見てかわいらしいデザインに仕上げた。白蛇は富の象徴。平和な1年になってほしい」と話した。 今シーズンは約200枚を作り、店頭やオンラインショップで販売する。