バイクでよく聞く「cc」って一体何?燃費にどんな影響があるの?
バイクに興味がある人なら、排気量を表す「cc」という単位をよく目にするでしょう。例えば、250ccや400cc、1000ccなどの数字は、バイクの性能や特徴を表す重要な指標の1つです。「cc」が大きいほど燃料の消費量が増えるといわれていますが、この「cc」は燃費にどのような影響があるのでしょうか。 この記事では、排気量と燃費の関係や、バイクを選ぶポイントについて解説します。
「cc」とは何か?
「cc」は、シーシーと読みます。これはエンジンの排気量を表す単位で、立方センチメートルのことです。排気量とは、エンジンのシリンダーに入る空気と燃料の量のことで、一般的には、排気量が大きいほどエンジンの出力も大きくなります。エンジンの出力が大きいということは、バイクの加速性や最高速度が高いということです。
「cc」と燃費の関係は?
「cc」が大きいバイクはエンジンの出力が大きいため、燃料の消費量も多くなります。燃料の消費量が多いということは、燃費がよくないということです。したがって、通常は「cc」が大きいほど燃費は悪くなります。 では、「cc」が大きいバイクはすべて燃費が悪いといえるのでしょうか。実は、そうとも限りません。燃費は、エンジンの排気量だけでなく、車両重量や空気抵抗、運転方法など、さまざまな要因によって変わるからです。 例えば、同じ排気量でも、軽量で空力性の高いスポーツタイプのバイクは、重くて風を受けやすいクルーザータイプのバイクよりも燃費がよい場合があります。また、高速道路での走行では、低回転で安定した出力を発揮する大排気量のバイクのほうが、高回転で燃料を消費する小排気量のバイクよりも燃費がよい場合もあるのです。 乗用車を例に見てみると、国土交通省が公表している「燃費の良い乗用車ベスト10」では、1500ccのアクアが35.8k/Lであるのに対し、658ccのキャロルは25.8k/Lとなっています。これは、中排気量の乗用車よりも大排気量の乗用車のほうが燃費がよいという結果です。大排気量の乗用車には、燃費を改善するために高効率なエンジンや燃費向上技術が採用されていることが理由の1つとして考えられます。