東京が東アジア初の「UCI BIKE CITY LABEL」認定獲得!国際ロードレース開催も決定
東京が東アジア初の「UCI BIKE CITY LABEL」認定獲得!国際ロードレース開催も決定
東京都は、国際自転車競技連合(UCI)が認定する「UCI BIKE CITY LABEL」を取得した。これは東アジア地域では初めての快挙となる。
「UCI BIKE CITY LABEL」とは?
「UCI BIKE CITY LABEL」は、UCIが推進する自転車振興策の1つで、世界選手権やワールドカップなどのUCI主催大会の開催実績に加え、自転車利用促進のための明確な戦略や投資、そして誰でも安全に快適に自転車に乗れる環境づくりなどを総合的に評価し、認定するものだ。 2015年の開始以来、UCI BIKE CITY LABELは、主要なUCI自転車イベントを開催するだけでなく、コミュニティサイクリングと関連インフラストラクチャおよびプログラムの開発に投資する都市や地域を支援および評価している。 2024年10月現在、東京を含む世界28都市・地域がこの栄誉あるラベルを授与されている。
UCI認定都市一覧(2024年10月時点)
<ヨーロッパ> <北米> <西アジア> <東アジア> <オセアニア>
東京がUCI BIKE CITY LABELを取得した理由とは?
UCIは、東京が2021年にオリンピックで自転車競技を開催した実績を高く評価している。さらに、1996年からUCIロード国際カレンダーのイベントとして開催されている「ツアー・オブ・ジャパン」の最終ステージが伝統的に東京で行われていることや、2025年にはUCI国際カレンダーに新たなレース「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025」が加わることも評価対象となった。 また、東京都が2021年に策定した「自転車活用推進計画」に基づき、2030年までに自転車ネットワークを403kmから621kmに拡大するなど、自転車利用者の安全性を向上させるための取り組みを進めていることも評価された。 特に、2023年から開催されている市民参加型イベント「GRAND CYCLE TOKYO」は、東京2020オリンピックのレガシーとして自転車利用を促進するために創設されたイベントであり、東京の環境マスタープラン(2030年までに二酸化炭素排出量を50%削減し、2050年までにカーボンニュートラルを達成する)の一環として高く評価されている。 東京は、2024年にはインフラ整備、イベント開催、環境に配慮した交通政策、教育、行動変容の促進など、自転車関連プロジェクトに約60億円を支出するなど、自転車都市としての発展に向け積極的に投資しており、UCI BIKE CITY LABELの認定は、これらの活動が国際的に高く評価された結果といえるだろう。