【Bリーグ】2023-24シーズン開幕戦では実兄と対戦。広島ドラゴンフライズ・中村拓人に芽生えた自覚と責任
クラブ初優勝をかけ、琉球とのCSファイナルに臨んでいる広島ドラゴンフライズ。躍進を続けるチームを支えるのは、大学4年の12月にプロ契約を交わし、2022-23シーズン途中にデビューを果たした中村拓人だ。 【写真】広島に加入し、今季が3年目のシーズンとなる船生誠也 主力選手のケガをきっかけに出場機会が増え、大きく成長してチームやファンの信頼を得た。すでにチームの顔とも言える存在感ながら、今なお発展途上にある23歳の足跡とこれからを聞いた。(全3回/2回目) ◆全ての学びを、力に変えて。 ー中村選手は、大学時代から特別指定選手として北海道、広島でプレーされました。 「大学2年生でレバンガ北海道に行かせてもらった時は、プロ選手がどういう雰囲気で練習や試合に臨んでいるかが未知数でした。もちろん学ばせてもらうことはたくさんありましたが、もっと貪欲に自分から学びにいけばよかったという後悔も残りました。その経験があったので、3年生になって広島に来させてもらった時は、自分自身の学ぶ姿勢に少し変化があったのは感じました」 ー1年後にはプロ契約をされました。 「小さい頃から『プロバスケットボール選手になりたい』という目標を持ってやってきたので、本当にうれしい気持ちでした。特別指定も経験していたのでプレースタイルでの変化はなかったですが、プロ選手になったという自覚や責任が芽生えてきて、より一層、自分のためだけでなく周りの方々のためにもしっかりやらなければと思いました」 ー2023-24シーズンの開幕戦では、お兄さん(中村浩陸選手)のいるFE名古屋と対戦しましたね。 「めちゃめちゃやりにくかったですね(笑)。たぶん向こうも同じことを思っていると思うんですけど。向こうの得意なプレーとか癖とかもわかるので、マッチアップしていて『次、こうするだろうな』と予測できましたし、逆に向こうもそういうことがあったんじゃないかなと思います」
広島アスリートマガジン編集部