神宮外苑の再開発、新宿区道の一部廃止へ協定締結 区と三井不動産
明治神宮外苑地区(東京都)の再開発をめぐり、東京都新宿区が管理する区道の一部を廃止する協定を、事業者の三井不動産と締結していたことがわかった。区道の廃止は、再開発を進める上で重要な手続きになる。 【写真】批判高まる神宮外苑再開発、樹木の伐採を124本減らす見直し案公表 区関係者によると、協定は10月22日に結ばれた。対象となるのは、現在の神宮第二球場の北側にある二つの区道。区道を廃止し、新しいラグビー場をつくる計画だ。 ただ、区道の廃止には区議会の議決が必要。協定に、廃止には議決を条件とすることが盛り込まれたものの、議決前に事業者と協定を結んだことに反発が出る可能性もある。 神宮外苑の再開発をめぐっては、新球場の建設がイチョウ並木の生育に悪影響を与えるとして懸念する声がある。新宿区道に街路樹はないが、協定には「次の100年に向けた多様な緑化の計画・推進及び更なる樹木の保全に努めさせること」との文言が盛り込まれた。
朝日新聞社