豊かな恵み、海一面に ノリ養殖の生産ピーク 神戸の須磨・垂水沖
ノリを養殖する「ノリ棚」が、神戸・須磨から垂水沖にかけて広がっている。生産は年始にかけてがピーク。「潜り船」と呼ばれる船で海上に網を引き上げ、黒々と育ったノリを刈り取っていく。 【写真】海に浮かぶ巨大な長方形のノリ棚 国内有数の産地、九州・有明海で凶作が続いた影響で、兵庫県は2022、23年度と生産枚数、額が日本一に。県内の主要な産地である須磨、垂水沖では、ノリ棚が東西約7キロに連なる。一つの長辺は約450メートル、短辺約60メートルに及ぶ。 神戸市漁業協同組合海苔生産委員会によると、今年は水温がやや高く、生育が少し遅れているという。ただ品質は良く、若林良委員長(46)は「しっかりと黒いものができている」と話す。刈り取り作業は春まで続く。(笠原次郎)