決算発表一巡で要チェック、「高成長企業の実力」の測り方
決算発表が出そろう中で株価がサプライズ上昇した銘柄もあります。その真価を確かめるには、どうすればいいのでしょうか(写真:metamorworks/PIXTA)
2022年3月期決算企業の本決算発表シーズンが終わると、本格的に今期(2023年3月期)の業績を評価する時期となります。5月中旬までの決算発表時は「2つのサプライズ」が株価を動かす大きな要因となってきました。 1つ目のサプライズは、前期について事前に市場でされていた業績予想に対して会社が公表した実際の業績(着地)との差が大きいと、株価が変動するというものです。もう少し具体的にいえば、例えば2022年3月期に関して、『会社四季報』が予想していた営業利益に対して着地が大きく上回っていたら、株価も反応して上昇するというケースとなります。 2つ目のサプライズは、今期となる2023年3月期に関するものです。2023年3月期の事前の市場での予想に対して、会社が公表する計画(予想)との差が大きければ、株価が変動するというケースになります。 決算発表の際には、このように『会社四季報』の予想データを効果的に活用してサプライズを狙う戦略をとることができます。2つ目のサプライズは、本決算発表だけでなく、3月期決算企業であれば7月中旬からスタートする第1四半期決算発表のときにも、会社側が2023年3月期の営業利益を見直した場合に、四季報予想との違いに着目する銘柄選別戦略も可能です。
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吉野 貴晶