巨人・阿部監督

◇18日　「2024 JERA　クライマックスシリーズ　セ」ファイナルステージ第3戦　巨人1―2DeNA（東京ドーム） 　巨人は3戦目で初めて先制に成功するも、中盤に逆転されて泥沼の3連敗。優勝アドバンテージを含めた対戦成績は1勝3敗となり、DeNAに日本シリーズ進出へ王手をかけられた。 　先発のグリフィンが1点リードの4回、オースティンにフルカウントからの真ん中高め146キロ直球を捉えられ、2試合連発となる同点アーチを被弾。5回には2番手の赤星が2死三塁のピンチを招くと、オースティンの打席で150キロ直球が捕手の構えから大きく外れて暴投に。痛恨のバッテリーエラーで勝ち越しを許し、これが決勝点となった。 　打線は2回、岡本和がDeNA先発・吉野の内角高め146キロ直球を強振して左翼席中段への先制本塁打。3戦目で初めてDeNAからリードを奪った。3回にも吉野を1死満塁と攻め、大城卓が二遊間へ鋭い打球を飛ばしたが、二塁手の牧がダイビングキャッチして併殺打に。点差を広げる絶好機を逸し、試合の流れを悪くした。 　1点を追う8回には先頭の長野が、DeNA4番手・山崎から左前打で出塁。オコエの犠打で1死二塁となり、逆転を信じるG党のボルテージも最高潮となった。だが丸は右飛で2死。岡本和は申告敬遠で一、二塁となったが、大城卓が外角のボールゾーンに落ちるスプリットに手を出して二ゴロに倒れ、球場は悔しいため息に包まれた。 　巨人は1番長野、3番丸と、シーズンから大幅に打線を改造。好投のグリフィンに4回で代打を送り、勝ちパターンのリリーフをつぎ込むなど、あらゆる勝負手を繰り出したが奏功せず。4年ぶりの日本シリーズへ、いよいよ後がなくなった。