コンセントにつなぎっぱなしの電化製品たち。待機電力の月額はいくらになる?
電化製品は、使っていなくても電力料金がかかっていることはご存じでしょうか。使っていない電化製品も、いわゆる「待機電力」として消費しており、これに毎月電気料金がかかっています。 多くの家庭では、消費した待機電力分の電気料金を毎月支払っているにもかかわらず、その具体的な金額を知っている人は多くありません。今回は、コンセントにつないだままの電化製品の待機電力割合や金額を紹介します。
家庭における待機電力の割合と金額
資源エネルギー庁の「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要」によると、家庭における電化製品等の待機電力量の割合は消費電力量全体の5.1%でした。 その量は、年間で1世帯あたり228kWhです。少々古いデータかつ推計値となりますが、待機時に消費している電力量は全体の5%ほどと推測できます。 ◆待機電力料金の月額 実際の電力料金は地域などにより異なるため、ここでは公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会のデータを参考とします。令和4年の改定における電力料金の目安単価は、1kWhあたり31円(税込み)です。 電力料金の単価を仮に1kWhあたり31円とし、年間228kWhの待機電力を消費しているケースでは、年間約7068円もの金額を待機電力として消費していることになります。月額に換算すると約589円です。 この金額を高いと思うかどうかは、個人差がありますが、使っていない電化製品のために年間7000円ほど支払っていると考えれば、無駄遣いといえなくもありません。
待機電力量の多い家電は何?
資源エネルギー庁の報告書によると、待機時の消費電力の大きい電化製品は、ガス温水器やテレビ、エアコン、電話機などとなっています。待機時の消費電力量全体に対する割合を見ると、ガス温水器は19%、テレビやエアコン、電話機は8~10%ほどです。 また、BDやDVDのレコーダーや温水洗浄便座、パソコンもそれぞれに5%前後を占めていました。多くの家庭で、それぞれの電化製品の待機電力が少しずつ積み重なり、年間約7000円の電力料金へとつながっていることになります。