衆院選「関心」初の9割超え 「郵政選挙」上回る 広島県内・山口県内調査
中国新聞社が共同通信社とともに広島、山口両県で実施した衆院選の電話世論調査で、衆院選に関心が「ある」と答えた有権者が広島92・1%、山口91・5%で調査を始めた1976年以降、最も高かった。自民党派閥裏金事件をはじめ「政治とカネ」の問題などに有権者が関心を寄せている可能性がある。 【グラフ】衆院選への関心度と広島、山口両県の衆院選小選挙区の投票率推移 中国新聞社は衆院選期間中に同様の調査をしており、今回が17回目。調査の方法が異なるため単純比較はできないが、過去最高だった2005年の「郵政選挙」を上回り初めて90%を超えた。21年の前回比では広島15・5ポイント増、山口17・3ポイント増だった。実際の投票率の行方が焦点となる。 内訳は「大いに関心がある」が広島62・3%、山口61・7%、「ある程度関心がある」は広島、山口ともに29・8%。両県の小選挙区別では4人が立候補した広島2区が94・5%で最も高かった。山口では与野党一騎打ちの山口2区が92・1%で最高だった。 政党支持率は広島、山口の順で、自民党42・1%、45・7%▽立憲民主党12・1%、12・9%▽日本維新の会4・1%、3・8%▽公明党5・0%、4・4%▽共産党3・8%、4・1%▽国民民主党3・9%、2・8%▽れいわ新選組2・7%、2・9%▽社民党1・1%、0・9%▽参政党1・3%、1・6%▽みんなでつくる党0・5%、0・7%。「支持政党なし」の無党派層は広島18・9%、山口15・8%だった。
中国新聞社