<ここに注目>絶対エース谷木擁する柴田 京都国際は二枚看板 選抜高校野球
京都国際・山口吟太主将の話
(対戦相手の柴田は)守備が堅く、攻撃力も高くてバランスの取れている選手が多い印象。(甲子園では)終盤勝負に持ち込んで、粘り強い野球を見せたい。全員で夢や希望を与えられるプレーをしていく。
前身は韓国系民族学校 「トリリンガル教育」に力
京都国際(京都) 1947年に京都朝鮮中として創立され、58年に校名を京都韓国中に変更した。2004年には学校教育法が定める「学校」(1条校)の認可を受け、京都国際中学・高校として開校。日本語・韓国語・英語の「トリリンガル教育」に力を入れ、世界で活躍できる人材の育成を目指している。 硬式野球部は99年創部。19年夏の京都大会では決勝まで進んだが立命館宇治に敗れ、あと一歩で甲子園出場を逃した。卒業生は、プロ野球・広島の曽根海成、日本ハムの上野響平、広島から韓国プロリーグへ移籍した申成鉉ら。
「選手たちは息子のよう」寮で食事を作る槙尾小夜子さん
20年近く、野球部員たちが暮らしている寮の食堂で食事を作っています。定年になって一度退職した後、パートとして再び戻ってきました。 野球部のOBたちは、今もたまに寮を訪ねてきます。「甲子園出場が決まったのが、槙尾さんがいる間で本当に良かった」と言ってくれるOBもいました。センバツ出場が決まった時は、とても喜びました。 自分の子供の子育てを終えた今、野球部の選手たちを見ていると息子のように感じます。選手たちが食堂に来たら「おかえり」、食べ終わって練習に戻る時は「いってらっしゃい」と声を掛けます。あの子たちの甲子園を、食堂の仲間全員で応援するつもりです。