初対面を良縁につなげる気くばりのポイント 「また会いたい!」と思われる人になるには?
「あなたのアイデア、すごくいいね。こうしたら、もっとよくなると思うよ」 「あなたの意見はよくわかった。そうしたら、私はこう思うんだけど、この見方も取り入れてみると、どうかな?」 というように言葉を続けます。 ふだん、次のような言い方をすることは多くありませんか。 「あなたのアイデア、すごくいいね。でも、こうしたら、もっとよくなると思うよ」 「あなたの意見はよくわかった。でも、私はこう思うんだけど、この見方も取り入れてみると、どうかな?」
文字どおり、間に「でも」が入っているのを「イエス・バット」論法といいます。相手をいったん受け入れておきながら、結局は、「でも」と否定したうえで自分の指摘や主張をしているので、相手に「拒否された」とネガティブな印象を与えかねません。 それどころか、世の中には、否定から入って否定で終わる話し方をする人も多いようです。 「あなたのこのアイデアはいいとは思えないね。これじゃあ企画も通らないよ」 「あなたの意見は理解できない。他のメンバーもきっと理解できないね」
これを仮に「バット・バット」とします。こんなにダメ出しばかりでは、よいご縁も早々に遠ざかってしまうのは、容易に想像がつくでしょう。これを機に、普段のご自身の話し方を振り返ってみるのもいいかもしれませんね。 ■マナーとは「思いやりを体現すること」 相手の目には見えない気持ちの部分、「あなたのことを大切に思っていますよ」という思いやりを目に見える行動で示すために、長年をかけて確立されてきたもの、それがマナーです。
それは「こういうときはこうする」という決まり事ですが、イレギュラーな状況もあります。そこでマナーの精神の部分を置き去りにして、「守ること」だけを重視していては、結果、気くばりに欠けることになってしまう場合もあるでしょう。 たとえば、上座といえばレストランでは一番入り口から遠い奥手が上座とされていますが、これもやはりケースバイケースで考えたほうがいいでしょう。窓から素晴らしい景色が見えるのに、上座だと窓を背にして座ることになる。そういう場合は、むしろ自分が上座に座り、相手には下座に座っていただいて景色を楽しんでいただくのが気くばりではないでしょうか。