【プレミア12】〝ホスト〟の台湾側が侍ジャパンを気遣った「喫煙所問題」の結末は…
【台湾・台北発】野球の国際大会「プレミア12」で日本代表は17日のキューバ戦(天母球場)に7―6で辛勝。オープニングラウンド4連勝で1位通過を決めた。 風雨が強い中で行われた一戦は同点の8回一死一、三塁から栗原(ソフトバンク)が放った犠飛で勝負あり。井端弘和監督(49)は「今日の試合は本当に苦しい戦いだったが勝ててよかった」と安堵の表情を浮かべ「今日勝つと予選通過できるというところでは当然勝ちにいったが、選手がよく頑張ってくれた」とナインをねぎらった。 快進撃を続ける侍ジャパンだが、台湾でのオープニングラウンドを巡っては戦前からホームの台湾サイドから日本を心配する声が出ていた。 台湾のある記者は「台北ドームは敷地内に喫煙所がなく、ファンはもちろんチーム関係者も球場内ではたばこを吸うことはできないんです。日本代表の方たちの中には喫煙者も複数いらっしゃるでしょうし、不便に感じなければいいのですが…」と台北ドームにおける喫煙所問題を指摘。近年の日本球界でもチーム帯同中の喫煙を禁止する球団が増えてきたとはいえ、一定の喫煙者はいる。それだけに球場内でたばこを一切吸えないとなると死活問題に…。しかし、現場から聞こえる声は意外なものだった。 侍関係者の一人は「今回台湾に来ている選手たちは年齢層が比較的低いこともあって、たばこを吸わない子たちがほとんど。最近の子はあんまりたばこを吸わないんですかね。だからラッキーなことに大きな問題にはなってないですよ」。愛煙家の首脳陣も「確かに喫煙所はないね。だけどスケジュール的にもタイトだからたばこを吸っている時間も全くないし、気付いたら時間がたっている感じなんで、なんやかんや支障はないですね」とケロッとした表情を見せた。 実際に侍ジャパンは台北ドームで行われた韓国戦、台湾戦の2試合で快勝。喫煙率が高ければ勝敗に影響していた可能性もゼロではなかったが、台湾側の気遣いも杞憂に終わって何よりだった。
熊沢航平