BMWのクラシッククルーザー「R 12」世界初のカスタムプロジェクトで4台のマシンが公開!
BMWから今年春に発売されたばかりの新型モデル「R12」。ヘリテイジジャンルにラインナップされるこのモデルを、世界で初めて公式にカスタマイズする「BMW R 12 カスタムプロジェクト」も始動していた。そして先日、ついに4台の完成モデルがお披露目。日本を代表するビルダーたちが仕上げたそのマシンを紹介したい。 【画像】「BMW R 12 カスタムプロジェクト」のモデルをギャラリーで見る(25枚) 文/Webikeプラス 編集部
クラシッククルーザーを斬新に新解釈する4つの回答「R 12CUSTOM PROJECT」
そもそもR12は、2023年秋に初登場したBMWのクルーザーモデル。1935年に生産されていたモデルのネーミングをそのまま復活させた、クラシカルなシルエットが特徴的だ。搭載するエンジンは1169ccの水平対向2気筒、水冷DOHC。95PS/6500rpmを発揮するもので、これをロー&ロングなスチール製フレームに搭載。シートは低いが、ホイールはフロント19インチの大径でクルーザーらしいハンドリングと存在感を発揮する。さらに、2タイプのライディングモード切替機能によりスポーティーなキャラクターも潜む、個性的な新機軸のマシンなのだ。
“El Viento” By HAMANS CUSTOM
HAMANS CUSTOMが製作した「El Viento」は、デュアルヘッドライトとハンドメイドのミニカウルを備えるカフェレーサーだ。ハンドルバーは極限まで低くマウントし、タンクからシートカウルまでを一直線のシルエットに仕上げる。この直線を描くために、シートフレーム、エアクリーナーボックスはワンオフ制作。R12のスチールチューブラーフレームとボクサーエンジンの存在感を際立たせた。 ボディ全体はオリーブグリーンにペイントされ、ピンストライプのアクセントを効かせている。意外なことにホイールはスタンダードのまま。しかし、ペイントを剥離しセラコート処理を施すことで、金属質感を一層強く主張する。
“MOON Arrow” By MOONEYES
日本のカスタムシーンを牽引する「MOONEYES」がR12に見出したのはレーサースタイルだった。前後ホイールはBMW Kシリーズ用にコンバートし、独特のムーンディスクを装着。片持ちのパラレバースイングアームに合わせ、フロントブレーキも敢えて片側のみのシングルとし左側からのルックスを統一した。 タンク、シートカウルもミニマムなサイズをセレクトし、ハンドル、サスペンションをランドスピードレーサーのように低く設定。存在感の強いフェアリングはエンジンのシリンダーを避けたアールを描くことで、MOON Arrowという車名に相応しいスピード感を曲面で表現。どこから見てもMOONEYESとわかるアイコニックなマシンが誕生したのだ。