右足首骨折から2年…204キロの巨漢が大けが乗り越えた「相撲を見ても虚しくて…」ご当所で序二段優勝決定戦へ【大相撲九州場所】
◆大相撲九州場所13日目・序二段・中島(小手投げ)誠雄(22日、福岡国際センター) 西序二段57枚目で6戦全勝としていた中島(26)=本名・中島楓、大分県別府市出身、武蔵川部屋=が、誠雄(福岡県柳川市出身、秀ノ山部屋)を小手投げで破って7戦全勝とした。千秋楽で、やはり7戦全勝の錦国(山口県岩国市出身、芝田山部屋)との優勝決定戦に臨む。 ■巨漢178センチ、204キロの中島【写真】 「緊張はあった」という178センチ、204キロの巨漢は攻められながらも右からの小手投げで逆転。「小手投げは得意なので、入ったら投げようと思っていました。最後は思い切りいけました」と振り返った。 三段目だった一昨年の九州場所で取組中に右足首を開放骨折。そこから1年半を越える長期休場が続き、番付外に落ちた。「部屋の力士の相撲を中継で見ていても、虚しくて、悔しくて…。応援はしていたんですが、とにかく早く治したいと思ってきました」。先場所の序ノ口の番付に久々に載って5勝2敗。10月に故郷別府での合宿で鍛え上げて臨んだ今場所の活躍に「けがをしないことだけ考えていたのが、かえって良かったのかな」と笑う。決定戦に向け「緊張する方なので…その日にならないと分からないです」と笑みを見せた。
西日本新聞社