そのネット情報は、どこまでが真実か?ソン・ソック主演『コメント部隊』日本公開、特報映像も
現代社会に潜む陰謀論”世論操作”に強烈な疑念を提起する新たな犯罪スリラー『コメント部隊』が、2025年2月14日(金)より日本公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルと特報映像が到着した。 【写真を見る】近年話題作への出演が続くソン・ソックが見栄っ張りな記者に扮する 国家情報院の世論操作事件を題材にしたチャン・ガンミョンの同名小説が原作となる本作は、『誠実な国のアリス』(16)で韓国社会を赤裸々かつ愉快に風刺し、映画界の次世代監督として注目されたアン・グクジン監督が待望の9年ぶりの新作として脚本も手掛けた渾身の一作。 社会を動かす”世論”の中心はもはやマスコミではなく、SNSやオンラインコミュニティのようなサイバー空間と言われ、フェイクニュースが社会を混乱に陥れることもあるこんにち。そんな我々の世論が形成されるサイバー空間を誰かが支配しているかもしれないという現代社会に潜む陰謀論、”世論操作”に疑念を提起する犯罪スリラーが誕生した。 主演は、ドラマ「私の解放日誌」で大ブレイクし『犯罪都市 THE ROUNDUP』(22)などに出演するソン・ソック。そのほかにも、優れた演技力で早くから映画界の新星として注目を浴びる若手俳優たちが出演しており、ソックとの豪華共演も見どころだ。 解禁されたポスタービジュアルには、どこかを注視しながら考えに耽っているようなソック演じる記者役のイム・サンジンと、オンラインで世論を操作したという情報提供者に扮するキム・ソンチョル、キム・ドンフィ、ホン・ギョンの表情が切り取られ、“真実を造るのは誰だ?” というコピーが添えられている。匿名による誹謗中傷や虚偽が溢れるSNSの投稿画面も相まって、社会の鏡のような物語が展開されることが伝わってくるビジュアルに仕上がっている。 あわせて解禁となった特報映像では、誤報による炎上で出勤停止となった記者イムのもとに、世論を操るという“コメント部隊”から「僕たちが工作して誤報にした」と連絡がくるシーンから始まる。どこからが真実で、どこまでが嘘かー。ネット情報は誰かが工作したフェイクばかりなのか、はたまた現実に起こっていることなのか。“オンライン世論操作”という昨今の選挙でも注目された題材をもとに、これから繰り広げられる予測不可能な展開が待ち受けているウェルメイドな犯罪ドラマであることを予感させる映像となっている。 金さえ払えば、真実を嘘に、嘘を真実にすることができる”コメント部隊”を巡り様々な思惑が絡み合う本作。決して他人事ではない本作の行方を、ぜひ劇場で見届けてほしい。 文/サンクレイオ翼