高校生の体を守るためには球数制限だけでなく『正しい投げ方』を教えなければいけない【堀内恒夫の多事正論】
甲子園で力投する金足農高時代の吉田輝星[日本ハム]。連投の是非も話題となった/写真=BBM
高野連が投手1人の投球数を1週間500球以内とする球数制限を、来春のセンバツ大会から実施することを決めた。かつては横浜高の松坂大輔(西武)、早実の斎藤佑樹(日本ハム)、最近では金足農高の吉田輝星(日本ハム)、大船渡高の佐々木朗希(ロッテ)などが「連投の是非」を巡って話題になった。母校やチームメートのために「腕が折れても……」の覚悟で投げる彼らの姿が感動を呼ぶのだが、その一方で、過密日程の甲子園大会でエースに頼るあまりの酷使が、大器を壊すことにつながりかねないのは確かだ。 身体的に発達途上にあり、ヒジや肩を痛めやすい高校生に投球数の制限を設けることには意味がある。将来、日本球界の宝にもなり得る素材の彼らを守らなければならないのは当然だ。しかし、高校野球界が長年抱える重要な課題であるだけに・・・
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週刊ベースボール