通期売上高を5.3兆円に、三菱電機が上方修正
三菱電機は31日、2025年3月期連結業績予想(国際会計基準)で売上高を上方修正し、前年同期比2・5%増の5兆3900億円とした。為替の円安傾向が売り上げ増に寄与したもので、市況の回復の遅れている工場自動化(FA)システム事業の落ち込みを補い、4月予想より900億円見通しを引き上げた。営業利益などは据え置いた。 【一覧表】三菱電機の決算詳細 FAシステム事業の見通しについて、増田邦昭最高財務責任者(CFO)は「24年10―12月期からの需要回復を見込んでいたが、足元の状況を踏まえて需要回復のタイミングを25年1―3月期に見直した」と説明している。 メモリーを中心とした半導体関連やバッテリー関連の投資の落ち込みが目立つという。25年3月期の同事業の売上高も前回見通しより400億円下方修正し、7300億円とした。