全長4.4m! さらに大きくなった新型「ミニ・カントリーマン」はどう進化!? 最スポーツモデル「JCW」の最新の走りとは
従来よりも130mm長い全長4445mm
2023年11月に、新世代ミニの第1弾として登場したのが新型「ミニ・カントリーマン(MINI Countryman)」です。 【画像】「えっ…大きい!?」これが進化した新型ミニ・カントリーマンです。写真で見る(24枚) ミニ・カントリーマンという名前に聞き覚えがない人も多いと思いますが、日本においては「ミニ・クロスオーバー」という呼称で初代が2011年に登場した、ミニ初のSUVが前身です。 初代登場当時から世界の市場では、クロスオーバー名ではなくカントリーマンの名前で販売されていましたが、今回登場した3代目から、日本でも世界共通の車名であるミニ・カントリーマンに統一されました。 新世代ミニは現在、新型ミニ・カントリーマンのほか2024年3月に登場した新型「ミニ・クーパー3ドア」、6月に登場した新型「ミニ・エースマン」、同じく6月に登場した「ミニ・クーパー5ドア」と、現在4車種が発表されています。 その中で新型ミニ・カントリーマンは、ガソリン/ディーゼルの内燃機関モデル、ガソリンの4WD(ALL4)モデル、電気自動車(EV)、そしてスポーツモデルの「ジョン・クーパー・ワークス(JCW)」と、豊富なバリエーションを揃えているのが特徴です。 今回はその中でもっともスポーティな新型ミニJCWカントリーマンALL4に試乗しました。
新型ミニ・カントリーマンを実際に目にすると、その大きさにちょっと驚きます。 「こんな大きさ、ミニじゃない」というフレーズは、初代ミニ・クロスオーバーが登場した13年前からすでに言われてきたことではあるのですが、それでも全長4445mm×全幅1845mm×全高1645mmというボディサイズには圧倒されます。 このサイズは、先代ミニ・クロスオーバーと比較すると130mm長く、25mm広く、そして65mm高くなっています。スペック上もそうですが、見た目の印象は先代よりもやはりひと回り以上大きくなっている印象で、確かにミニ=小さいというイメージとは遠くなっています。同じプラットフォームを用いたBMW新型「X1」と同じような存在感があります。 ヘッドライトは先代よりも角ばったツリ目型。伝統の丸目タイプを採用した新型ミニ・クーパー3ドア/5ドア、そして角張ったタレ目タイプとなる新型ミニ・エースマンと、新世代ミニはそれぞれに個性を持たせたのも特徴です。同じミニラインナップの中でも、顔を見ただけで違いがわかるようになっています。 そのぶん、室内の広々感も圧倒的になっています。前後スライド/リクライニング機能も付いた後席の広さは圧倒的で、従来のミニシリーズの印象はありません。足元スペースも十分で着座姿勢もゆったりと取れるため、大人の男性でもラクにドライブすることが可能です。 運転席に座っても、その広々とした開放感を味わえます。 クラシック・ミニから続く伝統の円型メーターは、直径240mmの円型有機ELセンターディスプレイへと変わりましたが、操作系や表示類はすべてここに集約することで、シンプルなインパネになっています。 新世代ミニは新デザイン言語「カリスマティック・シンプリシティ」に基づいたデザインとされていますが、そのシンプルさはインテリアデザインでこそ感じることができます。 JCWはダッシュボードやシートなど随所に赤色があしらわれていますが、ヤンチャさや派手さはなく、こちらもシンプルな装い。 センターディスプレイ下にあるスイッチをひねるとエンジン始動、その右にある小さなシフトセレクターをDにいれると走り出します。