「早く帰りたかった」久留米市で鳥栖市立中教諭が酒気帯び逮捕、基準値の4倍超えるアルコール検出 鳥栖市教委が謝罪、7月にも別の教諭が飲酒運転
鳥栖市立中の教諭が道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで福岡県警に現行犯逮捕されたのを受け、鳥栖市教育委員会は25日、記者会見を開いて謝罪した。7月にも市立中の教諭による飲酒運転が起きていて、臨時校長会を開いて小中学校の職員への指導を指示したことを明らかにした。 市教委によると、逮捕された田代中教諭の容疑者(32)は23日夜に顧問を務める部活動の保護者らとの懇親会があり、鳥栖市内の飲食店やカラオケ店で飲酒した。その後、車を駐車していた福岡県久留米市から運転して自宅へ向かった。理由について「運転代行業者が約束の時間に来ていなかった。早く帰りたかった」などと説明している。24日午前0時すぎ、久留米市での飲酒検問で基準値の4倍を超えるアルコールが検出された。 市教委は25日に容疑者が釈放された後に聞き取りをした。「自分の弱さと認識の甘さがあった」などと話したという。 鳥栖市では7月に市立中の教諭が市内で飲酒運転をして物損事故を起こし、懲戒免職になっている。会見で佐々木英利教育長は「教育公務員の自覚を改めて強く促し、失われた信頼を一日でも早く取り戻すために職員の綱紀粛正の徹底を図りたい」と述べた。(井手一希)