日本のボーナスは「10年前」に比べていくら増えた? 平均「71万円」だけど、企業規模別ではどれだけ差がある? 大企業よりも「中小企業」のほうが増額幅は大きい!?
最低賃金の大幅な上昇などで毎月の給与が上昇した人も多いのではないのでしょうか? ここ数年は賃上げが進んでいますが、賞与(ボーナス)の支給額はどうなっているのでしょうか? 本記事では約10年前の2014年と比較して、賞与はどの程度増えているのか、企業の規模によって賞与の金額はどの程度違うのかについて解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
平均年収における賞与の割合は?
国税庁による民間給与実態統計調査によると、1年を通じて勤務した給与取得者の1人あたりの平均給与(2023年)は460万円(男性569万円、女性316万円)でした。 平均賞与は71万円(男性92万円、女性44万円)となっており、平均給与に占める平均賞与の割合は18.4%(男性19.4%、女性16.1%)です。
企業の規模による平均賞与額の違いはどれくらい?
1年を通じて勤務した給与所得者の1人あたりの平均賞与(2023年)を事業所規模別に見ると、以下のようになっています。 ●従業員10人未満:27万1000円(男性31万3000円、女性22万2000円) ●従業員10~29人:43万9000円(男性52万8000円、女性32万1000円) ●従業員30~99人:55万円(男性66万円、女性40万7000円) ●従業員100~499人:70万6000円(男性87万円、女性48万5000円) ●従業員500~999人:87万3000円(男性112万5000円、女性53万2000円) ●従業員1000~4999人:103万2000円(男性136万円、女性57万5000円) ●従業員5000人以上:106万7000円(男性149万3000円、女性50万円) 事業所規模が大きくなるにつれて平均賞与額も大きくなり、さらに男女間格差も増大していく結果となっています。 また平均給与の割合に占める平均賞与の割合は従業員30人未満だと約10%に対し、従業員100人以上の会社は約20~25%と平均年収に占める賞与の割合も大きくなっています。