輝く! 週プレ「やりすぎカー・オブ・ザ・イヤー」2024上半期
――4位は中国最大手の二刀流自動車メーカーBYDが誇るEV、アットスリーです。 渡辺 昨年の世界新車販売ランキングで10位に輝き、海外進出も積極的。もちろん、日本市場にも攻め込んでおり、その先陣を切ったのがミドルサイズSUVのEV、アットスリーでした。しかし、昨年の日本市場でのBYDの販売台数は1446台と低迷。そこで、BYDは販売の起爆剤として、3月にアットスリーの仕様変更モデルを投入! ――どこがやりすぎ? 渡辺 話題のカラオケ機能をもっと楽しめるよう、専用マイクを用意しました。もともと、すべてのドアポケットに弦を装備するなど、アットスリーは音にこだわったクルマですが、マイク投入の突き抜け感は4位の価値アリ! ――5位は12年ぶりにニッポン市場に復帰した三菱のトライトンです。 渡辺 トライトンは世界約150ヵ国で年間20万台を売る三菱のドル箱。事実、累計販売台数は560万台超を記録し、これは三菱車の歴代トップ! ――このトライトンをメディア向けのオフロード試乗会で取材しましたが、やたらデカかった印象が残っています。 渡辺 上級グレードのスリーサイズは、全長5360㎜×全幅1930㎜×全高1815㎜。車重は2140㎏と超ヘビー級ボディです。 ――しかも、この巨漢ピックアップトラックが悪路走行を余裕でこなしてしまう。 渡辺 パリダカやランエボで磨き抜いた三菱の伝家の宝刀、四駆技術を出し惜しみなく注ぎ込んでいるのが大きい。ただし、お値段が実質500万円台と高額なのが玉にきず。 ――どこがやりすぎ? 渡辺 顔から性能から価格まで全部がやりすぎです。 ――6位はルノーメガーヌR.S.ウルティムです。 渡辺 昨年4月に日本に上陸した4代目メガーヌの高性能モデルで、F1も手がけたスポーツブランドの「ルノー・スポール」が磨き抜きました。エンジンは1.8Lターボですが、パワフルで速い。まさに"令和のホットハッチ"という感じの走りでした。ただし、スポーツモデルらしく、乗り心地は野性味たっぷり。購入には覚悟が必要です。やりすぎな走りに敬礼! ■ポルシェのEVはどこがやりすぎ!?